就職活動ってなんだろう? まずは、自己分析や業界分析、OBOG訪問、インターンなどに、見よう見まねで取り組もうと思っている人も多いだろう。
もちろん、就職活動に準備は必要だし、不安を解消するためにも、とにかく動いてみることは何もしないよりずっとマシだ。
それでもきっとキミの不安は解消されないだろう。
だって、20代前半の段階で仕事選び・会社選びする上で、十分に社会のことを知っているなんてあり得ないからだ。じゃあ、社会について知るにはどうしたら良いか。全部を知るのは難しいしその必要もまだない。
今すべきなのは、自分が参画しようとしている社会の一部、すなわち会社というものがどう成り立ち、運営されているのかを知る努力だ。それは、すなわちビジネスの「経営」を学ぶということである。でも、会社でちゃんと働いたこともない若者が、いきなり経営について勉強するなんておこがましくないだろうか? 実際に働き始めても、経営に関わることなどない人がほとんどなのに・・・・・・。
多くの人がそう考えて手を出さない、もしくは手を出しても実感がなくて挫折してしまうのがこれまでの「経営学」本だったと思う。
でもやっぱり、経営の知識がある人が選ぶ会社と、ない人が選ぶ会社は違う。これから就職という大事な決断をするのに、経営を知らずに突っ込んでいくのは相当に無謀な行為なのだ。でも安心して欲しい。この『新しい経営学』は、子どもから大人(含む経営者)までビジネスの本質を教えてきた著者だから書けた経営学の入門書だ。経営学の基礎を、ここまでわかりやすく、かつ知的レベルを落とさずにまとめ上げることができるのかと感動する。
この本は元々、大学2年生向けの講義がベースになっているので、就活生のキミにとって最適な1冊だ。
たとえキミが読書嫌いでも、人生最初の就職活動に臨むにあたって是非読んで欲しい。
一人でも多くの就活生がこの本を手に取り、社会と会社を見る上での前提知識を身につけ、将来に向けて納得のいく選択ができるようになることを祈っています。
伊藤 豊
スローガン代表取締役社長