私と同世代の人々へ

私と同世代、はここでは「1960年代生まれのヒト」としましょう。インターネットも携帯電話もない時代を、よく知っている世代です。PCだって身近になったのは、中高大学生以降のハズ。同時に社会人になってからは、それらを使いこなして生き延びてきました。私も、デジタルガジェットが大好きで、スマートフォンもバンバン使っています。

日本企業に就職したはずがいつの間にか外資系になっていたり、外資系に勤めていたらアジア本社移転とかでシンガポールに移住することになったり。グローバル化が私たちの人生を翻弄してきました。

現代におけるテクノロジーの驚異的進化と社会の変化を、もっとも体感しているのは私たちなのです。だから私たちは知っています。今日が昨日とは違うことを、そして明日が今日とは違うことを。過去が繰り返されることはなく、未来は常に私たちの想像を裏切ります。良くも悪くも。

でも「見える未来」もあります。少子高齢化の中で日本社会や経済がどうなるのか、や、地球温暖化のもとでの気象変動の激化、などです。それらのテーマから逃げずに取り組む責任が、私たちにはあります。
私たちの人生はまだ十分に長く、これらの問題は直接的に将来に響きます。そしていつか死ぬとき、次世代から「いったいなにやってたのよ?」なんて言われたくないですよね。がんばるぞー。
もちろん何で頑張るかはヒトそれぞれ。私がやると決めたのは「どんな状況でも楽しく生き残れる力」を次世代に伝えること。どこまでできるか、何人に伝えられるかはわかりませんし、それは目標にしていません。でも「自分にできる限りの最大限」は目標にしています。

あなたのミッションやビジョンはなんですか? その実現のためにどうターゲット、バリュー、ケイパビリティ、収益モデルを立てますか? みなさんの健闘を祈ります。この本がその一助となりますように。

三谷宏治

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