CROSS TALK1 若手座談会 〜新卒6年目の志〜

座談会の様子

2014年入社の同期。
書店営業を経て、現在異なるポジションに就いている6人が、これからの出版・コンテンツビジネスについてトーク。それぞれの想いがぶつかり、つい熱くなりました。

  • 社長室(広報) 奥田 社長室(広報) 奥田
    社長室
    (広報)
    奥田
  • 書店営業部 デジタルチームアシスタントマネージャー 伊東 書店営業部 デジタルチームアシスタントマネージャー 伊東
    書店営業部 デジタルチーム
    アシスタントマネージャー
    伊東
  • 社長室(広報・海外折衝)杉田 社長室(広報・海外折衝) 杉田
    社長室
    (広報・海外折衝)
    杉田
  • 編集部 安永 編集部 安永
    編集部
    安永
  • 書店営業部本部チーム 橋本 書店営業部本部チーム 橋本
    書店営業部
    本部チーム
    橋本
  • 書店営業部アシスタントマネージャー 梅本 書店営業部アシスタントマネージャー 梅本
    書店営業部
    アシスタントマネージャー
    梅本

ひとつひとつのチャレンジが
未来を拓く5年間の軌跡

奥田
初めは全員書店営業からスタートしたけど、今はみんなそれぞれ違う仕事をしてるね。
安永
そうだね。私は5年書店営業を経験して、2019年から編集部に異動になったんだけど、編集やりたいなと思い始めたのは3年目くらいからだったかな。1年目の冬に社内公募に提案した「週末野心手帳」が商品化されて、売れていく様子を見たり、実際にユーザーさんの声を聞いたりできたのがすごく嬉しくて。
橋本
実際の声は大事だよね。私は書店の本部バイヤーへの営業と店舗への営業をどちらも経験したから、よりそのことを実感したかな。本部バイヤーさんと売るべき数の目標を共有しながら一緒に施策を考えて、書店さんの利益に貢献していくのはすごくやりがいがあるんだよね。でもその一方で店舗を回って書店員さんに売り場づくりの提案や相談をすると、そのお店に来る読者の顔が見えたりして、それは営業する上で自分のチカラになってると思う。
梅本
僕は書店の店頭で直接売り場を見て、直接書店員さんと話ができるって大事だってことを強く感じてる。直近だと2017〜2018年と東京と大阪それぞれの主要店を担当させてもらったんだけど、大都市のスピード感を現場だからこそ直接に感じることができて、その中での営業はすごく学びがあったし成長できたなって思えるよ。
座談会の様子 座談会の様子
奥田
書店営業時代に担当してた金沢のあるお店では、ディスカヴァーのことをものすごく信頼してくれてて、前任者が何年も前に仕掛けた売り場を残してくれていて今も売れ続けていたり。そういうのを見ると積み重ねてきた信頼って大事だなって。そういう関係を広げていきたいし、リレーをつないでいきたいって思う。
杉田
それいいね。
私は海外版権の仕事を頑張っていきたいと思ってる。もともと自分で手を挙げてチャレンジさせてもらったし。
橋本
アプローチ先もかなり増えたんだよね。
杉田
海外ブックフェアに参加したりして欧米の取引先も増えてきてる。ディスカヴァーのコンテンツを海外へ届けようと思ったときに、英語圏を押さえることは重要だと思ってる。
伊東
僕はデジタル・ネット書店を担当してるけど、初めの頃は欠品チェックのような守備的な仕事が多かった。でもそれだけでは売上は伸びないって気づいて。プラットフォーマーさんと直接話しをして、週2回手動でやっていた発注作業を、平日毎日自動出荷できるよう業務フローをイチから見直したり、最適な在庫の持ち方を考えたり。社内外色んな人と話しながら決めていく中で、ビジネスの流れを理解できるようになってきたかな。
梅本
誰かと話しながら取り組むといえば、僕はこれからは社内のメンバーを協力して、どれだけ強いチームになれるかに興味があるんだ。以前は大きな店舗を任せてもらって個人成績を上げてきたことが嬉しかったし楽しかったんだけど、今は後輩の育成・マネジメントの方にもやりがいを感じてる。様々な個性ときちんと向き合って取り組むのは難しさとおもしろさの両方があって、今後はメンバーと一緒に成長していきたいと思ってる。

営業、編集、広報が
連携してヒットをつくる本を売ること、つくること

安永
書店員さんや読者にどんどん話を聞きに行く編集になりたい。一人よがりじゃなくて、書店員さんと一緒に売っていく形をつくりたいし、ちゃんとマーケットに届けたい。
梅本
じゃあ一緒に営業に行って、いろいろと案をもらいに行こう!
橋本
それいいね。編集は本だけつくればいい、営業はお店との関係をつくればいい、という考え方だと、今後はうまいくかなくなるよね。編集も売ることを考えるし、営業もコンテンツに口を出す。広報も初期からずっと絡んでいく。そういう動きがあるプロジェクトは、やっていて楽しいしヒットにもつながっていると感じる。
奥田
テレビ局のプロデューサーさんに会ってよく言われるのは「書店員さんだったらどう売るの?」ということ。「業界でも有名な書店員さんに、この本をどう思うか聞いて欲しい」とか、現場のリアルな声を反映することをすごく気にしている。
座談会の様子 座談会の様子
伊東
僕はいま「ネットで本を届ける」ことを極めたいと思っている。まだまだ伸びしろがあるし、まだまだできていないことが多い。プロモーションの強化は、重要なテーマの一つだと思っている。
杉田
広報と、営業と、編集は持っている情報が少しずつ違うからこそ、お互いが情報を共有することで、新しい方法を見つけることができる。最初からタッグを組んで動くようなことをしていきたいし、それができる会社だよね。
安永
フリーアドレスにもなったし、部署間のコミュニケーションは取りやすくなったよね。
橋本
今はある程度本ができあがってきてから営業部がかかわっているから、場合によっては意見の反映が難しいときもある。初期からタッグを組んでいれば、営業がコンテンツに意見を言いやすい状況がつくれるし、スケジュールに余裕があることで広報としてもプロモーションを仕込みやすくなる。
杉田
海外とかだと2年後ぐらいの企画の売りこみをしてくるのね、できて半年から1年後にようやく発売となるから、最終原稿がある状態で数ヶ月はプロモーションの期間がある。部署間のコミュニケーションを活発にすることや、スケジュールを工夫することで解決できることもあると思う。
安永
もっとよくできそうだね!3年以内を目標にみんなでやろう!

本は新しい世界への入り口。
書籍の価値はもっと広がる。ディスカヴァーらしい、コンテンツの届け方

伊東
橋本さんは本にこだわりたいの?
橋本
個人的にはその気持ちはある。紙ならではの良さがあるし、装丁がキレイだからモノとして持っていたいということも本の利点としてある。でも一方で「なんで本を売るのか」ということを突き詰めたい。装丁のデザインだったり、陳列の工夫だったりっていう見せ方がうまいことはディスカヴァーの強みのひとつ。そこからさらに一歩踏み込んで、書店に本を並べる以外の紙の本の売り方とか、紙の本を使って別のコンテンツにつなげようとか、いろんな可能性があると思う。
伊東
デジタルの部署にいるからこそ、「本」というパッケージには、WEB上の記事やコンテンツにはない価値を感じている。本と言っても、必ずしもそれは紙の本ということではなくて、はじまりがあって終わりがある完結するパッケージとしてのコンテンツ。形はどうあれ、その価値を伝えていきたい。
奥田
最近はWebコンテンツが盛んになってるよね。その中で書籍だからできることは何なのかな?
伊東
Webには「情報」としての価値が高いものが多い。一方で、本は、情報としての価値だけではなく、自分の頭で考えることにも重きを置いているように思う。その価値はまだWebの無償コンテンツにはないところなのではないかな。ひとつのテーマに対して、自分から能動的に向き合って、掘り下げていく。「買う」という行為があるからかもしれないけど、違う世界にダイブする感覚と言ったらいいのかな。
座談会の様子 座談会の様子
安永
電子書籍はどう?
伊東
電子であってもWebコンテンツとは違うものが書籍にはある。たとえば仕事のノウハウのようなものでもWeb上には無限の情報があるけど、本をわざわざ買う人がいるということは、ひとつにまとまっていることに価値があるからだと思う。
梅本
僕はWebと本は明確に分けている。Webに求めるのはただの情報。本として買うもの、自分の本棚に置いているのは、自分として思考したいというか、血肉にしていきたいなと思うもの。仕事術であったり考え方であったり、こういう心を持っている人でいたいなというコンテンツの含まれたものが手元に残っている。
安永
さっきWebコンテンツの話があったけど、世界観や没入感という面では充実した内容のものはたくさんあるから、そこはナメたらいけないと思う。本とWebコンテンツを分けて考えるというより、紙を拡張した先で何ができるかを考えたい。本を入り口にして、そこからコミュニティができるかもしれないし、次のステップに誘導してくれるきっかけになるかもしれない。
伊東
いいね!ぼくも、ある打ち合わせのときに似たような話題で盛り上がったよ。ハワイ旅行の本を買う人はハワイに行きたいと思っている可能性が高い。だから、ハワイに関するサービスを広告できる可能性があるよねと。自社でも、ハワイの本を出して、ハワイツアーみたいなサービス展開もいいよね!
安永
ほんとそうだよね。だから「LearnWay」みたいに本を切り口としたサービスを拡大させていかないと。本は新しい世界を知るためのきっかけ“チケット”みたいなものになれる。テーマパークに行ったときもらえる地図みたいな。
座談会の様子 座談会の様子
伊東
冒険の書!
全員
それ面白いね!
伊東
あと、シェアできる。みんなに共有できるってところがすごい。
安永
Webは本みたく人に貸せないもんね。あ、URLは送れるか(笑)
橋本
いきなりURLを送りつけられても困るよね(笑)
伊東
人が集まる空間で本をテーブルに置いておくと、物理的な共有ができてそこから会話が生まれるみたいな。
奥田
モノとしてあることで、人の能動性を刺激できたら面白いね。
安永
本だったら誰かと一緒にのぞき込みやすいのもいいよね。
橋本
どんな本があったら面白いかな。編集過程がそのまま見える本とかどう?
伊東
朱字(あかじ)がめっちゃあるみたいな。
奥田
どういう風に言葉を変えているかとか気になる。
橋本
そこ、めっちゃ気になるよね。最初こういう原稿だったのに、編集でこうなったんだとか。
杉田
削除された原稿を付録としてつけるとか。本編には収録できなかった幻の○章みたいな。
安永
確かにつくる過程みたいなのは面白い。見たいよね。

ディスカヴァーを
もっと知ってもらいたい。
そして、未来へ。叶えたい、未来のこと

杉田
広報として、ディスカヴァーらしさを伝えるときに私がしっくりくるのは、干場さん(社長)が言ってる「信頼できる」「ハートがある」「おしゃれで品がある」「新しい」の4つ。ただの標語じゃなくて、実際に当てはまっていると思う。
安永
そうだよね。でもディスカヴァーを知らない人がまだまだ多い中で、どうやって認知してもらうといいんだろう。
奥田
そもそもどの出版社の本を買っているとか、読者は意識してないよね。
橋本
版元買いされたい!
奥田
「本棚にどの出版社の本が多いの?」って質問したら、「何の話?」って言われるんだよね。
その質問自体があまり通じないんだなって思って。
梅本
版元買いされるんだったら、もっと色が必要なのかな。たぶん、「知ってる出版社は?」と聞いて出てくるのは、集英社、講談社、角川、小学館、新潮社みたいな、漫画とか雑誌とかで、「ああ、アレね」というのがすぐ出てくるようなところだと思うんだよね。他の業界で考えてみても、家電だったらシャープはこういうところが強いとか、消費者もメーカーのイメージを持っていたりする。
伊東
たとえばアニメやゲームだったら、この会社が出しているものだったら期待できるというものが、たぶんある。
出版も一緒だよね。
座談会の様子 座談会の様子
杉田
どうやったら色が強くなるのかな。今はジャンルも広いから、たとえばビジネス、自己啓発だけに絞りますとかにしたほうがいいのか。ジャンルは多様でありながら色を出すことを考えるのか。
梅本
どちらの路線もアリだと思うけど、いずれにしても内と外、両側で色を濃くしようと思わなきゃダメなんじゃない?ディスカヴァーが目指していることをしっかり実践していく人がいて、外に向けてもこういう出版社だよという打ち出しを強めていく。
杉田
書店だとディスカヴァー棚があるところと、ジャンルに分かれているところがあるよね。今の話だと、ディスカヴァー棚があったほうがいいのかな?
梅本
単純にブランディングだけだったら、棚をつくるのもひとつの解だと思う。営業としてはお客さんを集めるから棚をつくって欲しいと提案するし、僕らもそのアクションをする。そうでないと版元で選ばれるのではなくて、ジャンルの中で選んでもらうことになるから、ブランディングの観点では難しさは残るよね。
梅本
さっきの話みたいに、本がどこかの世界への入り口になっているんだとすれば、表紙を開けたらDiscoverという文字が常に目に入ったり、ネットと連動していたり。「視点を変える 明日を変える」というミッションと合わせて、ディスカヴァーの存在を印象づけることも必要かも。
杉田
海外版権を扱う上でも、ディスカヴァーの認知を上げるということは大事なポイント。海外とやりとりするときにはどの出版社にも多少必要なことだけど、今だと版権を売るときにも買うときにも自社の説明を求められることがある。
梅本
近い将来、新規事業に取り組みたいという思ってるんだけど、そのためにもディスカヴァーという会社がもっと知られているようになればいろいろとやりやすくなるだろうから、そのためにも頑張っているところなんだ。その事業が大きくなれば、巡り巡って本に限らず、いろんなコンテンツをユーザーに届けやすくなると思うし。