脳神経外科医が実践する ボケない生き方

脳神経外科医が実践する ボケない生き方

著 | 篠浦伸禎
1650円 (税込) ※1

ページ数:208ページ
発売日:2012/10/12
ISBN:978-4-7993-1234-6

Product description 商品説明

・にんにく+オリーブオイルがこんなに効く!
・コーヒーは十分に睡眠をとった時こそ飲むべき
・「地中海式食事」は認知症予防に効果的
・最新の脳科学が証明した瞑想の効果
・運動はなぜ認知症予防になるのか?
・副交感神経を活性化するのが効果のカギ
・志のある人は認知症になりにくい
・「人がいい」は認知症につながるかもしれない


この本に書いたすべての方法は、以下の 4 つの方向から光をあてています。
 1.この本の取材をとおして多くの人に出会い、脳機能をよくするといわれているさまざまな方法が、本当に効果があるかどうか自分で体験してみました。
 2.そして、私だけではなく多くの人が、同様によくなったという経験をもっているかどうか確認しました。
 3.さらに、その方法にかんして、英語の論文を中心に、世界的にも有効性が証明されているかどうか調べてみました。
 4.最後に、その方法が脳機能を改善する原理は何なのか、私なりに考えてみました。

このようにすることで、すべての方法にかんして、私自身が心の底から、いいかえると脳全体で、有効性を納得できました。そして、この本の特徴は、この本を読んだその日から実行できるように、できるだけ具体的な情報を入れていることです。一般論を書くより個人的に経験したことを書いたほうが読者に役立つと思うので、私が会った方々の個人・団体名やその方々のおこなっている具体的な方法もできるだけ入れています。ただし、これらの方法は、私は本に載せる価値がある優れたものだと確信していますが、当然すべての人に有効なわけではないので、自分に合っているかどうか、自己責任でチェックしながら実行していただければ幸いです。

私は、西洋医学の最先端技術を治療に使っている医者ではありますが、それだけでは多くの病気が治らないことは、残念ながら日々感じています。とくに、明治維新以来の風潮である、西洋のやり方をそのまま導入してそれでよしとする、厳しい言い方をすれば、西洋の猿真似をおこなうのではなく、これからは日本人に合ったやり方も模索したほうがいいのではないか、と強く思うようになりました。

 なぜならば、日本人の脳の使い方は西洋人とはかなり異なるのではないか、と私は感じているからです。たとえば、西洋から輸入された認知行動療法といううつ病などの精神疾患に対する治療があります。しかし、私の見聞きしたかぎりでは、あまり有効だという話は耳にしません。治療法の原理はいいのでしょうが、日本人に合わせたやり方があるのではないか、と私は思っています。

この本で述べる方法は、どちらかといえば東洋的なアプローチになります。これらの方法を西洋医学と併用しておこなうことが、脳機能を改善するのに役立つのではないかと最近の症例で感じています。

人間に左右の脳があるように、東洋と西洋のアプローチを同時におこなうことは、おそらく脳にとって自然なことです。というのは、どうも西洋は左脳を、東洋は右脳を活性化する方向に行っているような気がするからです。今後の医療も、その方向に
行くのではないかと期待しております。
(「まえがき」より)

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