萌え家電

萌え家電

著 | 大和田茂
1100円 (税込) ※1

ページ数:200ページ
発売日:2015/6/25
ISBN:978-4-7993-1687-0

Product description 商品説明

家電に「スペック」ばかりを求める時代は、終わりつつある――!? これからは、もっとインターフェース(人との接点)を高めた家電、すなわち、ご主人様のためにけなげに働く「可愛い」「やさしい」「いつも側にいてわかってくれる」??萌え要素を装備した家電が、暮らしを変えていくだろう。
「あんたのために掃除してあげたわけじゃないんだからね!」とツンデレ化する掃除機など、なんの役にも立たないと思えるかもしれない。しかし、その背景には、日本人の擬人化文化、急速に進む住宅のスマート化、激変しつつある人とAI(人工知能)のつき合い方など、多種多様なことがらが関係しあっているのだ。使いもしない高機能よりも、愛せるかどうかで家電を選ぶようになる日は、もうすぐそこまで来ている。

Index 目次

第1章 しくじったっていい。可愛ければ
トラブルが可愛い
着せ替える
ロボット掃除機の多様な変化
ココロボの衝撃
家電に対する意識の変化
シャープに聞いてみた
家電の人格?
人は家電をどこまで愛せるか
ほどよい会話の距離感を
家電のパラダイム・シフト

第2章 機械に対する意識の変革
ロボットは可愛いという概念
ロボットの老いと死
モノに宿る魂
軍事ロボットのあつかわれ方
人型ロボットの可能性
自動人形からロボットへ
人に近づいてくるロボット
なぜ人型である必要があるのか?
可愛ければ何でもいいのか!
車はこれから家電のようになる

第3章 歩み寄る企業とユーザー
「Siri」たんと戯れる
Siri,HomekitとAppleの野望
ユーザーの力
ルンバを制御してみよう
自由な発想の大喜利
拡充する初音ミクの世界
無料のコミュニティ
バーチャルな存在との関係が変わる
萌家電プロジェクト
おうちハック

第4章 人は擬人化を求めている?これからの家電
人間は無意識にモノを擬人化している
コンピュータに「人間」を見てしまう
「生物」を感じる仕組み
家電に命を感じるか
擬人化の価値
擬人化デザインの指針
愛される家電が持つ素養
家電がスパイに?
家電が人間を表現する
家電が持つべき「人間らしさ」とは
アンチ全自動

Author description 著者情報

大和田茂

学生時代はコンピュータグラフィクスの研究を行う。2005年より株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所に勤務。「インタラクティブ不可能物体」「ゼリープリンター」「コミュニケーション・トイレ」等、一発ネタ的なシステムをつくっていくなかで、2011年に「萌家電」を発表してからは家電ネットワークに専念。さまざまな家電アプリケーションの開発を手がける一方、一般ユーザーの家電関連開発コミュニティの支援や体験会なども積極的に行っている。博士(情報理工学)。
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※1 店舗ごとの消費税の端数の計算方法の違いによっては、お会計額に誤差が生じる場合があります。