そのガン、放置しますか?

そのガン、放置しますか?

著 | 大鐘稔彦
1210円 (税込) ※1

ページ数:288ページ
発売日:2015/7/30
ISBN:978-4-7993-1730-3

Product description 商品説明

「これ以上、近藤誠医師の“がんもどき理論(ガン放置療法)”の犠牲者を出してはいけない。」

「ガンは放置して良い」と、外科手術・抗癌剤・癌検診を批判するベストセラー作家(『患者よ、がんと闘うな』『医者に殺されない47の心得』)の近藤誠医師の極論を信じ込んだために、治癒や延命の見込みがあるにも関わらず、ガン治療を諦めてしまう患者が増加していることが問題視されています。

そんな中、堤真一さん主演で映画化もされたベストセラー書籍『孤高のメス』を著した伝説の外科医として御高名な大鐘稔彦医師が、「これ以上、近藤誠医師の“がんもどき理論(ガン放置療法)”の犠牲者を出してはいけない。助かる命さえも死に追いやられている現状を看過できない」と、本書籍を執筆。
諦めずに癌と闘い、みごと生還を果たした癌患者の症例を数多く持つ大鐘医師が、がんもどき理論を真っ向から覆します。

【著者 大鐘稔彦氏より】
「本書の窮極の目的は、不幸にして癌に見舞われた時、賢明な対応を患者さんにしてもらうことです。そのためのヒントとして、癌を放置せずに治療を受けてくださった患者さんの生還例を参考にしていただければ幸いです。
近藤誠氏は「医者に殺されるな」と説くが、私は言いたいのです。「近藤教に殺されるな」と。

Index 目次

第一章 癌告知はタブー? 
 はじめての癌告知 
 癌告知にいち早く取り組んだ近藤氏 
 十把一絡げの癌告知は自死につながる 

第二章 乳癌をめぐって 
 先陣を切って乳房温存療法を提唱した近藤氏 
 日本で急増する乳癌 
 未整備な乳癌検診で相次ぐ誤診 
 マンモグラフィ検診は本来公的医療機関の責務 
 マンモグラフィ無意味説 
 乳癌治療の元祖・華岡青洲 
 子宮癌も放ってはおけない

第三章 早期癌は進行癌にならない? 
 健診で発見される早期癌は、本当に放置していい〝がんもどき〟? 
 リンパ節転移は放置できない?

第四章 進行癌を放っておけない理由 
 ボールマンⅡ型癌は〝がんもどき〟に非ず 
 〝がんもどき〟は死に至る病ではない? 
 ポリープは癌になる 

第五章 根治は手術でしか得られない 
 癌の治療法は日進月歩  
 〔ケース1〕 七三歳 女性 K・Kさん 
 〔ケース2〕 五九歳 男性 T・Mさん 
 〔ケース3〕 六二歳 男性 Y・Yさん 
 〔ケース4〕 六九歳 男性 S・Tさん 

第六章 奇蹟を生む抗癌剤 
 どんな薬にも副作用はある 
 リスクを覚悟の上、抗癌剤に賭けてみる 
 〔ケース1〕 六二歳 女性 N・Fさん 
 〔ケース2〕 六一歳 女性 F・Nさん 

第七章 放射線被曝の誤認 
 〝CT検査で癌になる〟は極論? 
 生きた証人 

第八章 近藤説は現代姥捨論 
 〝癌死のすすめ〟の暴論 
 癌は〝治る病気〟の時代に
  
【付録】 近藤×大鐘 対談 一九九七年 「がん治療」を選択せよ!

Author description 著者情報

大鐘稔彦

1943年愛知県生まれ。1968年京都大学医学部卒。母校の関連病院を経て、1977年上京。民間病院の外科部長、院長を歴任。その間に「日本の医療を良くする会」を起会、関東で初のホスピス病棟を備えた病院の創設や、手術の公開など先駆的医療を行う。「エホバの証人」の無輸血手術68件を含む約6千件の手術経験を経て、1999年に30年執ってきたメスを置き、南あわじ市の公的診療所に着任。地域医療に従事して今日に至る
医学専門書のほか、2015年には、「ガンは放置してよい」と、外科手術・抗癌剤・癌検診を批判する『患者よ、がんと闘うな』『医者に殺されない47の心得』の近藤誠医師の極論を信じ込んだために、治癒や延命の見込みがあるにもかかわらず、ガン治療を諦めてしまう患者が増加していることを憂慮し、豊富な症例を基に反論する『そのガン、放置しますか?』(ディスカヴァー)を上梓。
一方、170万部のミリオンセラーとなり映画化もされた、アウトサイダーの外科医を主人公とした『孤高のメス(全13巻)』(幻冬舎文庫)の著者としてベストセラー作家としての顔も持つ。シリーズ新作は、2019年早々、WOWOW放映予定。
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