世界が憧れた日本人の生き方

世界が憧れた日本人の生き方

著 | 天野瀬捺
1100円 (税込) ※1

ページ数:208ページ
発売日:2016/12/27
ISBN:978-4-7993-2024-2

Product description 商品説明

現代を豊かに生きる智慧は、
かつての日本にこそ眠っている。


シーボルト、イザベラ・バード、アインシュタイン……
16世紀以降に日本を訪れた外国人たちの記録から、
現代にも通用する「生き方のヒント」が見えてくる。

「何と多くの思いがけない親切に出会うことか!」
「ほんものの平等精神が社会の隅々まで浸透している」
「私たちは何もかも幸福であった」

「私は、書き留めた言葉の数々からこうした日本の
素晴らしい原型が浮かび上がってくるのを目のあたりにすると同時に、
現代の日本がそこから少しばかり外れてしまっていることに思い当たりました。
そして、私たちが原点回帰することの必要性を、身にしみて感じるようになりました。

未知のものを模索するのは難しいでしょうが、もともと存在しているものに
もう一度目を向けるのは復習であり、温故知新です。
ありがたいことに、先人たちのお手本が外国人たちの訪日記録という形で
現在でもしっかり残されています。
そして日本人は、先祖代々からの文化継承を得意とする民族です。
元来持っていた良さが完全に失われたわけではなく、
戻る気にさえなれば戻れる環境があります。

いまほど、自国の伝統文化の素晴らしさに再度光をあてることが
ふさわしいときがあるでしょうか。」
(「はじめに」より)

●目次
第1章 シンプルさのなかに豊かさを見いだす
第2章 どんな相手も尊重する
第3章 いつもご機嫌である
第4章 教養を身につける
第5章 自然とともに生きる
第6章 必要な道徳心を備える
第7章 進んで相手をおもてなす
第8章 共存共栄に生きる
最終章 現代に生きる日本の美徳

Index 目次

第1章 シンプルさのなかに豊かさを見いだす

 シンプルな住まいに暮らす――A.B.ミットフォード
 質素でありながら満足した生活を送る――タウンゼント・ハリス
 純粋なままで生きる――ヘンリー・ヒュースケン
 慎ましやかな物質的満足感で生活する――エミール・ギメ

第2章 どんな相手も尊重する

 立場の弱い人に親切にする――イザベラ・バード
 敵に対しても心遣いをする――フランシス・ブリンクリー
 トラブルが起きたら、最初に詫びる――カール・ムンチンガー

第3章 いつも陽気である

 隠しごとをしない――L・ド・ボーヴォワール
 生活を楽しむ――チャールズ・ロングフェロー
 気持ちよく挨拶する――グスタフ・クライトナー
 礼儀作法として笑いを絶やさない――エドモンド・コトー
 いつでも陽気である――シェラルド・オズボーン

第4章 教養を身につける

 自発的に学ぶ――ヴィルヘルム・ハイネ
 教育で人格を養う――ヘンリー・ダイアー
 教養を見せびらかさない――シーボルト
 報道をチェックする――P・ボヌタン

第5章 自然とともに生きる

 精神的に自然と通じ合う――パーシヴァル・ローウェル
 自然と互恵関係をつくる――アーネスト・サトウ
 人間らしい生き方を意識する――ジョルジュ・ブスケ
 自然の循環のなかに生きる――キャサリン・サンソム

第6章 必要な道徳心を備える

 正直である――エドワード・モース
 社会を快いものにするべく配慮する――エドウィン・アーノルド
 恩に報いることこそが道徳である――ルース・ベネディクト

第7章 進んで相手をおもてなす

 相手を楽な気分にさせる――クララ・ホイットニー
 人好きであること――アーサー・クロウ
 相手に要求しない――エミール・カヴァリヨン
 ありとあらゆる用意をする――ラドヤード・キップリング
 極上のサービス――ブルーノ・タウト

第8章 共存共栄に生きる

 必要以上に憎まず、欲しがらない――アレッサンドロ・ヴァリニャーノ
 個人よりも共同体を優先する――ローレンス・オリファント
 中庸の精神を持つ――バジル・ホール・チェンバレン
 自らの感情や憎悪をあらわにしない――アルベルト・アインシュタイン

最終章 現代に生きる日本の美徳

 精神的な価値を考える教育――李登輝
 隣人愛に似た「和の精神」――ネルケ無方
 自らの身分を正当化しない――ロバート・ベラー
 穏やかで品位があり、秩序を守り、高い犠牲心と優しさがある――ジャンヌ・ボッセ

おわりに
出典一覧

Author description 著者情報

天野瀬捺

千葉県生まれ。トロント、セネカカレッジ卒。オーストラリア、スイス、カナダでの在住経験がある。元ユナイテッド航空フライトアテンダント。現在、沖縄に在住。2006年、自身の経験をもとに書き上げた「フライトアテンダント物語~小夜子のスッチー見聞録~」が日加タイムス文学賞に入選。同年5月から5ヶ月間、日加タイムス紙上で連載される(2013年に電子書籍化)。2014年には電子書籍『おばあちゃんのおひざもと』を発表
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