美容格差時代

美容格差時代

著 | 大竹奉一
1100円 (税込) ※1

発売日:2017/8/11
ISBN:978-4-7993-2161-4

Product description 商品説明

美容医療を受けること、すなわち「美と若さをお金で買えること」は、現代人に与えられた特権です。でも、大切なのは、それらの発達した技術とどう上手につき合うかです。

 プチ整形、アンチエイジングなど、美容医療が身近な存在になり、これまで「怖い」と敬遠していた人が、エステ感覚で気軽に受ける時代になってきました。市場規模も、数年前の2000億円から、今や4000億円と言われています。技術は日々進化し、美容外科医自身がその治療を受け、家族・知人にも勧めるほどに、安全・安心に行える治療になったのです。
 しかし、美容医療の医療事故や医師へのクレームは、減らず、逆に増えています。なぜ、日本の美容医療はトラブルが多いのか。発達した美容医療を上手に受けるにはどうしたらいいのか。NHK「クローズアップ現代」にも出演した医療ジャーナリストが美容医療の光と影を語り尽くします。


・シワ、シミ、タルミ、薄毛も全部治せる
・よい医者、危ない医者の見分け方
・莫大な広告費を投じる大手クリニックのカラクリ
・二つの美容外科学会の奇妙な関係
・海外では絶対に受けてはいけない
<付録>信頼の名医94人のリスト付

Index 目次

はじめに

第1章 日本の美容医療業界の真実
  未熟な技術の医師による診療・手術がほとんど
  医師免許さえあれば、30以上の科をどれでも診療できる日本の医療制度
  日本の一般医師は、「医師免許を持った準公務員」
  日本の美容外科医は「医師免許を持ったビジネスマン」
  長く続いていれば信頼できる「個人クリニック」
  個人クリニックより広範な治療ができる「熟練医グループ医院」
  最近増えている、危険な「ついでにクリニック」
  大手美容外科医院こそ、もっとも危険
  大学付属病院の美容外科は「研究」「教育」の場である
  美容外科医に形成外科の知識・技術は不可欠
  2つの同名の「日本美容外科学会」の罪
  「矯正歯科医」も経歴に要注意

第2章「信頼できるよい医師」の選び方
  最初によい医師にかかることが肝心
  医院の形態から選ぶ
  医師の資格から選ぶ 
  自分とセンス・相性が合う医師から選ぶ
  納得できるまでカウンセリングを受ける
  「美容外科相談ビジネス」には要注意
  海外では絶対に受けてはいけない
  性格的に美容医療が向かない患者も
  
第3章 美容医療でできること
  目覚ましく進歩した美容医療技術
  「プチ整形」とは何か
  失敗したらその被害は「プチ」ではない
  シミの治療
  シワ・たるみの治療
  二重まぶた
  鼻を整える
  口元・歯並びを整える
  小顔にする・あごを細くする
  豊胸
  ダイエット(脂肪吸引)
  植毛
  脱毛
  消臭

付録 美容医療 信頼の名医リスト

あとがき 

Author description 著者情報

大竹奉一

医療ジャーナリスト。1941年生まれ。大阪府住吉高校、京都大学文学部哲学科美学美術史専攻卒。雑誌編集者などを経て、ジャーナリストとして独立。1990年代より集中的に美容医療への取材をはじめる。美容医療ジャーナリストの第一人者として、『ヴォーグジャパン』(2008年7月号)「美容外科特集」監修、NHK「クローズアップ現代」(2010年4月13日)スタジオゲスト出演ほか、メディア出演多数。
著書に「関西130人の名医に聞く」(オール関西)、「信頼の名医 形成外科 美容外科」(ブレーンセンター)がある。
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