慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科教授/慶應義塾大学医学部精神神経科学教室兼担教授/電通サイエンスジャム取締役CTO/株式会社イーライフ取締役CTO/博士(工学)/博士(医学)
生体信号処理、脳波解析などをキーワードに、脳神経メカニズム・感情・睡眠・うつ病・認知症などに関する研究に従事。特に医工連携型研究に注力。電通サイエンスジャムと共同で、世界初の脳波によるリアルタイム感情認識ツール「感性アナライザ」を開発。リサーチ、商品開発など世界中で活用されている。心拍のみを用いた自律神経の動きに注目した睡眠の5段階解析、非侵襲ホルモン解析などの専門家。
フキハラの正体
1210円 (税込) ※1
発売日:2022/12/23
ISBN:978-4-7993-2917-7
Product description 商品説明
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【「フキハラ」とは?】
「不機嫌ハラスメント」の略。不機嫌な態度をとることで、相手に不快な思いをさせたり、過剰に気を遣わせたり、精神的な苦痛をあたえること。本人が意図している/いないに関わらず起こりうる。
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パートナーが不機嫌そうにしているだけで、気分が落ちつかない。
人が怒られているのを見ると、自分まで不安になってしまう。
自分の不機嫌のせいで、その場の空気を悪くしてしまった。
あなたにもきっと経験があるのではないでしょうか。
これらはどれも「不機嫌ハラスメント」=「フキハラ」です。
本人が意図する意図しないにかかわらず、「不機嫌」になったら、誰もがこの「不機嫌ハラスメント」を起こす可能性があります。逆もしかり。すべての人が被害者にもなりえ、加害者にもなりうるのが、「フキハラ」の特徴です。
「フキハラ」は、相手が好きか嫌いか、好かれたいかといった感情や、家族か上司かといった相手との関係性にもよらず、「不機嫌」という感情そのものが原因で発生します。
これは由々しき事態ですよね。
「不機嫌な感情そのものが他人の心に影響を与える」
このことを明らかにしたのは「脳波」です。
感情は脳の中で生まれます。脳に張り巡らされている神経細胞の間では、常にさまざま
な「情報」が微弱な電気信号の形でやりとりされていて、その変化は脳波として測定する
ことができます。
その脳波を約20年の年月をかけて詳細に解析し、感情を可視化するのが、私たちが世界で初めて開発に成功したリアルタイムで感情を計測できる装置、「感性アナライザ」です。
感情を可視化したことですぐにわかったのは、「人間の感情はネガティブが主体である」ということでした。
さらなる研究でわかったのは、私たちの脳の「ネガティブ」に対する敏感さ。「他人の不機嫌」にまで敏感に反応するほどなのです。それだけでなく、「他人の不機嫌」に、無意識に「同調」しているとしか思えない現象も起こっていました。
これはつまり、【他人の不機嫌が伝染している】ということです。
この本では、長年の脳波研究からわかってきた、私たちの感情の驚くべき真実を明らかにしながら、「フキハラ」の実態や対処法をお話しします。また、実態が見えづらい「心の不調」の影響についても、脳波データから客観的に分析します。
脳波がありありと描き出す感情の正体を知ることは、自分や自分以外の誰かをより深く
に理解することにもつながります。
本書が、あなたのこれからの人生や、人間関係にまつわるお悩みの解決のヒントとなれば、幸いです。
【「フキハラ」とは?】
「不機嫌ハラスメント」の略。不機嫌な態度をとることで、相手に不快な思いをさせたり、過剰に気を遣わせたり、精神的な苦痛をあたえること。本人が意図している/いないに関わらず起こりうる。
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パートナーが不機嫌そうにしているだけで、気分が落ちつかない。
人が怒られているのを見ると、自分まで不安になってしまう。
自分の不機嫌のせいで、その場の空気を悪くしてしまった。
あなたにもきっと経験があるのではないでしょうか。
これらはどれも「不機嫌ハラスメント」=「フキハラ」です。
本人が意図する意図しないにかかわらず、「不機嫌」になったら、誰もがこの「不機嫌ハラスメント」を起こす可能性があります。逆もしかり。すべての人が被害者にもなりえ、加害者にもなりうるのが、「フキハラ」の特徴です。
「フキハラ」は、相手が好きか嫌いか、好かれたいかといった感情や、家族か上司かといった相手との関係性にもよらず、「不機嫌」という感情そのものが原因で発生します。
これは由々しき事態ですよね。
「不機嫌な感情そのものが他人の心に影響を与える」
このことを明らかにしたのは「脳波」です。
感情は脳の中で生まれます。脳に張り巡らされている神経細胞の間では、常にさまざま
な「情報」が微弱な電気信号の形でやりとりされていて、その変化は脳波として測定する
ことができます。
その脳波を約20年の年月をかけて詳細に解析し、感情を可視化するのが、私たちが世界で初めて開発に成功したリアルタイムで感情を計測できる装置、「感性アナライザ」です。
感情を可視化したことですぐにわかったのは、「人間の感情はネガティブが主体である」ということでした。
さらなる研究でわかったのは、私たちの脳の「ネガティブ」に対する敏感さ。「他人の不機嫌」にまで敏感に反応するほどなのです。それだけでなく、「他人の不機嫌」に、無意識に「同調」しているとしか思えない現象も起こっていました。
これはつまり、【他人の不機嫌が伝染している】ということです。
この本では、長年の脳波研究からわかってきた、私たちの感情の驚くべき真実を明らかにしながら、「フキハラ」の実態や対処法をお話しします。また、実態が見えづらい「心の不調」の影響についても、脳波データから客観的に分析します。
脳波がありありと描き出す感情の正体を知ることは、自分や自分以外の誰かをより深く
に理解することにもつながります。
本書が、あなたのこれからの人生や、人間関係にまつわるお悩みの解決のヒントとなれば、幸いです。
Index 目次
第1 章 脳波が描き出す「本当の感情」
心の状態は脳波に表れる/感情をリアルタイムに可視化する「感性アナライザ」/「いいこと」には鈍感で「嫌なこと」には敏感な脳/脳は集中するのが苦手 など
第2 章 脳は「不機嫌」ばかりを伝え合う
脳はかなり疑り深い/恋愛はストレスとの闘い?/「好き」はなかなか伝わらない/ネガティブな感情ばかりに同調する人の脳/脳波信号で不機嫌がうつる! など
第3 章「フキハラ」の実態と対策
「フキハラ」被害の理不尽な実態/「不機嫌」パンデミック/「フキハラ」から身を守るフィジカルディスタンス/「フキハラ」対策としてのストレスコントロール/「嫌」が共通するとベストパートナー など
第4 章 脳波が映し出す「心の不調」のリアル
「心の不調」も脳波でわかる/PMSのストレスは普段の7倍/ジェンダーフリーの時代だからこそ「不調の可視化」を/自己肯定感の低さは「心の痛み」を伴う/肩こりでストレス度が3倍に/香りはダイレクトに脳に効く/感情が買える時代が来る など
第5 章「感情の可視化」の大いなる可能性
ドラえもんの「ひみつ道具」が実現した/感情はどこまで読めるのか/「幸せのお裾分け」にあやかる条件/現実に正直に反応する脳 など
心の状態は脳波に表れる/感情をリアルタイムに可視化する「感性アナライザ」/「いいこと」には鈍感で「嫌なこと」には敏感な脳/脳は集中するのが苦手 など
第2 章 脳は「不機嫌」ばかりを伝え合う
脳はかなり疑り深い/恋愛はストレスとの闘い?/「好き」はなかなか伝わらない/ネガティブな感情ばかりに同調する人の脳/脳波信号で不機嫌がうつる! など
第3 章「フキハラ」の実態と対策
「フキハラ」被害の理不尽な実態/「不機嫌」パンデミック/「フキハラ」から身を守るフィジカルディスタンス/「フキハラ」対策としてのストレスコントロール/「嫌」が共通するとベストパートナー など
第4 章 脳波が映し出す「心の不調」のリアル
「心の不調」も脳波でわかる/PMSのストレスは普段の7倍/ジェンダーフリーの時代だからこそ「不調の可視化」を/自己肯定感の低さは「心の痛み」を伴う/肩こりでストレス度が3倍に/香りはダイレクトに脳に効く/感情が買える時代が来る など
第5 章「感情の可視化」の大いなる可能性
ドラえもんの「ひみつ道具」が実現した/感情はどこまで読めるのか/「幸せのお裾分け」にあやかる条件/現実に正直に反応する脳 など
※1 店舗ごとの消費税の端数の計算方法の違いによっては、お会計額に誤差が生じる場合があります。