モンテーニュ

モンテーニュ モンテーニュ

プロフィール

Michel Eyquem de Montaigne(1533〜92)
16世紀フランスのモラリスト。宗教戦争の混乱期の中、カトリック教徒として国王アンリ3世の侍従を務めながら、プロテスタント側からも信頼され、穏健派として両派の調停に努めた。特に、プロテスタント派の領袖、ナヴァール王アンリ(後のアンリ4世)からの信任は厚かった。1580年に『エセー』初版を発表後、死の間際まで『エセー』は加筆されていく。『エセー』から最も引用されるフレーズ「クセジュ « Que sais-je ? »」は、「我何をか知らんや」を意味する。この疑問形は無神論的・破壊的姿勢ではなく、むしろ、次の段階の肯定形へと進むための中立的・創造的姿勢である。『エセー』は、数多の思想家・哲学者・教育者・政治家に影響を与え続け、ニーチェに「『エセー』を読んだら羽が生えた」と言わしめた。