ライフトラベラー

ライフトラベラー

著 | 喜多川泰
1430円 (税込) ※1

ページ数:144ページ
発売日:2013/7/20
ISBN:978-4-7993-1365-7

Product description 商品説明

映画『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』原作者 喜多川 泰 最新作!

小さな旅の中に、人生の旅のすべてが詰まっている。
あなたの人生を変える、約束された出会いが待っている。


「人生を変える旅をしたい」と言う、大学生の知哉に、親友の夏樹が提案したのは、「ほとんどすべてが〈自由〉な〈不自由な旅〉だった。ほとんど荷物を持たず〈出会い〉という〈奇跡〉を呼ぶ旅だった。夏樹の口を通して語られる数々の宝石のような言葉。なぜに、夏樹はそこまで、〈人生〉という旅を価値あるものにする知恵を持つのか? その謎が明らかになる後半…。

著者自身の手による写真も含め、豊富な美しい写真とともにお送りする、この短いストーリーの中に、読者の人生を変える秘密が秘められている。


(「本文」より)
「人生を変える旅が、ふつうのツアーと同じだと思ったのかい? 用意された飛行機、ホテル、食事、買いものをする時間や場所まで全部用意されて……場合によっては通訳のガイドまでついた、ストレスのない快適な旅で人生を変えることなんてできないよ。
その旅行には不自由はないかもしれないけど、自由もない。ぼくがきみに経験してほしいのは、ほとんどすべてが〈自由〉な〈不自由な旅〉だ。そんな旅こそ、きみの人生を変えてくれる旅になる」


「そうかい。これから地上への門までの間に、たくさんの人に声をかけて握手をしていくといいよ。そうすると旅先での楽しみがうんと増えるからね。そして握手をするたびに、旅先に持っていく〈才〉を入れ替えていくのが地上の世界での滞在を面白くする秘訣でもあるんだよ」
「旅先って……地上の世界に行くことを〈旅〉っていうの?」
「そうだよ。あっちの世界に行って、帰ってくるまでのことを〈旅〉っていうんだ」
「きみは、どのくらいの〈旅〉をする予定なの?」
トモが聞いた。
「今回は短いよ。前回の旅から二千七百七十四恒も待ったのに、許された滞在期間は三恒ほどだからね。地上の数え方だと四十五年くらい……ってことになるかな。きみは?」
「ぼくは、五恒ほどだから……七十五年ほどの予定だけど……」
「どちらにしてもあっという間だね」
「うん」
トモは笑顔でうなずいた。

Author description 著者情報

喜多川泰

1970年生まれ。愛媛県出身。2005年『賢者の書』(ディスカヴァー)にてデビュー。『君と会えたから……』『手紙屋』『上京物語』『株式会社タイムカプセル社』(以上、すべてディスカヴァー)など続々とベストセラーを発表する。2013 年には、『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』(サンマーク出版)が映画化され、全国一斉ロードショー。他にも『書斎の鍵』(現代書林)、『ソバニイルヨ』(幻冬舎)など、意欲的に作品を発表。その活躍は国内にとどまらず、中国、韓国、台湾、ベトナムでも人気を博す。
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