内なる平和が世界を変える

内なる平和が世界を変える

著 | シーラ・エルワージー
監訳 | 伊藤守
訳 | 城下真知子
3080円 (税込) ※1

ページ数:536ページ
発売日:2016/12/23
ISBN:978-4-7993-2013-6

Product description 商品説明

著者シーラ・エルワージーは半世紀にわたり非暴力の平和活動に献身し、
ノーベル平和賞に3度ノミネートされた女性である。

彼女は平和活動において、非常に画期的な手法を創出した。
それは世界の政治家、公務員、研究者、兵器製造企業経営者、技術者などの中から、核兵器をはじめ大量破壊兵器の使用や開発の決定権者を探し出し、
直接会って対話するというものだ。

また、彼女は早くから、環境や食糧、エネルギー、人種差別、女性差別、格差などの問題に注目し、それらを解決して持続可能な社会を築くことをも目指して活動してきた。

この地球を誰もが安心して暮らせる場所にして未来の子孫たちに残すためには、ほかでもない私たち一人ひとりが自分の内面と向き合い、怒りや恐れを超えて他者を受け入れていくことが必要だと彼女は語る。

現在起こっているさまざまな問題と、自分自身を含めてそれらに取り組んで成果をあげている人々を紹介するとともに、読者がすぐに実践できる方法を説く本書は、著者の思想と経験の集大成ともいうべき一冊である。

Index 目次

デズモンド・ツツによる序文
アンドリュー・ハーベイによる序文

第1章 ドラゴンの背に乗って
本物のリーダーには内面の力が不可欠だ
新しい未来をつくるために目覚めよう
内面の改革なしに外面の変化はない
意識の跳躍を先人たちから学ぼう
この本の使い方
平和を築くために私がしてきたこと
未来はそれが見える人のものだ
内的思考を原動力にする

第2章 意識における跳躍
新しい意識とは何か?
意識における跳躍はどんな形をしているのか?
この跳躍はどんなスピードで起こっているのか?

第3章 変革者はいかに内的パワーを使っているか
瞑想し、権力に真実を語る――ティク・ナット・ハン
ネットワークのエネルギーを使う――ディーカ・イブラハム・アブディ
自分にとって一番大切なことをする――エレン・マッカーサー
子ども兵士解放に命をかける――アンリ・ブラ・ラディ
内面の穏やかさを培えば、多くの命を救える――アウンサンスーチー
苦しい道の果てに待つ安楽椅子などいらない――トーマス・ヒューブル
すべてがうまくいかないときこそ、立ち上がれ――ペマ・チュードゥン
自分自身が暴漢にならずに、いじめに対処する――デズモンド・ツツ
「自分の魂を失望させるな」――アヌパム・ジャロテ
村の拠りどころとなる――サラ・インガメルズとイボンヌ・ブランクレー
冷笑主義にどう対処すべきか?

第4章 判断の底にある価値観を変えよう
危うい思考1「地球はわれわれのもの」――人間は地球を好きなように扱っていい
危うい思考2「人間は神に似せて造られた」――だから人間は他の生き物と異なり優れている
危うい思考3「自然は魂のない機械的システムだ」――だから科学と合理的精神が支配する
危うい思考4「利益を最大限に」――終わりなき経済発展が不可欠
危うい思考5「適者生存」――競争が経済の原動力
危うい思考6「丈夫なフェンスが良い隣人を作る」――外的脅威への防衛の衝動
危うい思考7「力は正義」――軍事力は倫理に勝る
危うい思考8「短期優先は素晴らしい」――後は野となれ山となれ
危うい思考9「技術的解決」――難問解決に間に合うように、いつでも何かが発明される
危うい思考10「女性は権限を持つべきではない」――ビジネスや国際的問題を扱うには感情的すぎる
危うい思考11「消費はわれわれの権利だ」――もっと良いものがもっとたくさん必要だ

第5章 新たな価値観への移行
人類は、地球の美と多様性を守る責任ある世話役になれるか?
人類もその他の生き物も自然も、同じ全体のなかの不可欠の一部だと認識できるか?
身体、心、感情、魂、精神は互いに作用しあい、その全体が意識ではないか?
意識における成長は、現在緊急の課題か?
個人的競争から、大きな幸福を目指した協力に重点を移せるか?
国家間に信頼関係を築けば、効果的で安価な安全保障の形態となるか?
「共通の安全」は、武器と権力を基礎にした国際体制よりも安全で安価か?
先住民族の伝統にしたがって未来世代を考慮に入れるには?
神(偉大な知性)は現にここに存在し、人間知性よりもはるかに力強い存在か?
男性にも女性にもある深遠なたおやかさと深遠なたくましさは人類の生き残りに不可欠か?
意味と美を求める人間の思いは、どうすれば満足させられるか?
一人ひとりが新たな価値観を持つために

第6章 私たちの戦略――ここから未来へ
「同時政策(シンポル)」
銀行システム:お金は人々に仕えるもので、その逆ではない
ビジネス:利益とともに人々と地球を優先する
化石燃料の不使用(Fossil Free)
ピープルパワー:非暴力の革命
社会問題への取り組み――徹底的(ラディカル)な対応能力
女性の扱いを変える:教育を受け、暴力から解放され、力をつける
総合的戦略:すべてが統合されたらどんな形が現れるだろう?
私の現実性チェック:ビジョンや行動を損なう黒い影

第7章 私たちはいったい何者なのかを自覚するために
自らの活力の源を養う
道しるべ1 品位と信頼と自分の真実を手にするため、自己に耳を傾ける
道しるべ2 心の観察者となるために内省の習慣を育てる
道しるべ3 厄介な感情に対処する
道しるべ4 健やかで活気に満ちた人になる
道しるべ5 争いをチャンスにする
道しるべ6 無為を味わう
道しるべ7 想像力や創造性を花開かせる
道しるべ8 影と、影が生むエネルギーの中に分け入る
道しるべ9 「私」から「私たち」へと進み、奉仕することを学ぶ
道しるべ10 愛しいものを見つけ、「何を与えられるか?」と問えるようになる
道しるべ11 神聖なる活動家となる
道しるべ12 失敗と失望をどう扱うか?
道しるべ13 自分が本当に何をしたいかを見つける

第8章 あなたの心に響く世界をイメージする
未来の子どもと教育
地球を再生させる
自然を感じるための祝祭
象との遭遇
健康な食糧と清潔な水の確保
地域の食糧システムを復活させる
真の健康を目指す東西医学
植物の癒し効果
意識的死、あるいは尊厳死
紛争を変容させた世界
未来を夢見るあなた自身の力に目覚める

第9章 コンクリートを突き破って芽が出る
意識の発展が外的状況を変える
グループをつくってエネルギーを高める
若き社会起業家のエネルギー
決断する責任を男性と女性が共有する


付録 内なる力を強化するエクササイズ

アンドリュー・ハーベイによるあとがき

Author description 著者情報

シーラ・エルワージー

世界の核政策立案者と批判者のあいだに効果的な対話を創りだすため、1982年にオックスフォード・リサーチ・グループを創設し、中国、ロシア、欧米の核科学者や軍部との一連の対話などの活動を展開。これによって、3度ノーベル平和賞候補となる。2002年にピース・ダイレクトを創設、紛争地域で平和構築を取り組む地元活動家に資金援助し、支え、学ぶ。これにより国連が地元主導の価値と費用効率の高さを受け入れることにつながった。ピース・ダイレクトは2005年に「ベスト・ニュー・チャリティー」賞を獲得。2003年に庭野平和賞を受賞。ピーター・ガブリエル、デズモンド・ツツ大主教、リチャード・ブランソンが「エルダーズ」を創設する際には顧問となる。中国の漢旺(ハンワン)フォーラムの市民社会部門の議長であり、ワールド・フーチャー・カウンシルの評議員で、数多くの著書もある。「ジェンダー・ライツ&イコーリティ・アクション・トラスト(Gender Rights and Equality Action Trust)」と「ボイス・オブ・ア・ウーマン(Voice of a Woman)」およびオックスフォード・リサーチ・グループの後援者。国際企業の指導的幹部への助言もおこなう。娘1人、孫2人を持ち、英国・イングランドの中心部に住む。
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伊藤守

日本人として初めて国際コーチ連盟(ICF)よりマスター認定を受けた日本のコーチング界における草分け。コーチングを日本に紹介し、1997年に日本で最初のコーチ養成プログラムを開始。2001年には、エグゼクティブ・コーチング・ファームとして株式会社コーチ・エィを設立し、以来これまでに約26ヶ国1,700社を超える企業のリーダー開発や組織風土改革に携わる。
人と人との関係やコミュニケーションに対する深い洞察を持ち、35年に渡り、それらのテーマを中心に、自らも企業の経営者を対象としたエグゼクティブ・コーチングに従事してきたほか、地方公共団体、教育機関、経営者協会などにおける講演活動、ならびに、経営陣から一般の若い人に向けたものまで幅広い執筆活動も行い、『コーチング・マネジメント』『3分間コーチ』(ディスカヴァー) 『小さなチームは組織を変える』(講談社)『コーチング・リーダーシップ』【共著】(ダイヤモンド社)『今日を楽しむための100の言葉』(ディスカヴァー)等、その数は50冊以上に及ぶ。
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城下真知子

京都教育大学卒、労働組合で長年勤務。ウィリアム・モリスに惹かれ、退職後、英国ラフバラ大学で研究し博士号(PhD)取得。貧富の差や無駄の大量生産に警鐘を鳴らしたモリスのめざした社会をウェブで翻訳・紹介中。
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※1 店舗ごとの消費税の端数の計算方法の違いによっては、お会計額に誤差が生じる場合があります。