子どもが育つ からだのしつけ

子どもが育つ からだのしつけ

著 | 玉木志保美
1540円 (税込) ※1

ページ数:184ページ
発売日:2017/4/20
ISBN:978-4-7993-2063-1

Product description 商品説明

勉強ができない、体力がない、集中力がない。
そんなお子さんに必要なのは、スポーツクラブや塾に通わせることではなく、
「からだのしつけ」かもしれません。

---はじめにより
「赤ちゃんと小さな子どもたちのからだに、異変が起きている」
 そう感じるようになったのは、ここ10年くらいのことです。
 これまでいろんなタイプの「からだのゆがみ」を持った子どもたちを診てきましたが、最近の子どもたちは、全体的に同じようなゆがみを持ち、同じような症状を訴えるようになった、と気づいたのです。
 その原因はなにかと考えたら、最近の子育て事情の変化にいきあたりました。

 ベターっと開脚するタイプの抱っこひも。
 早い時期から始めなさいと指導される離乳食。
 赤ちゃんを思う存分泣かせられない住宅事情。
 保育園や幼稚園で推奨されるやわらかい靴……。

 これらはすべて、子どものからだをある方向にゆがませていきます。そして、ゆがんだからだは、アトピーやぜんそく、さまざまなアレルギーなど、現代病といわれる病気につながっていきます。
 子どもにいい教育を受けさせたい。将来目指す道に進める知力をつけさせたい。どの親御さんもそう願っていることでしょう。
 けれども、長年子どものからだを診てきた私は、学力や知力よりも大事なのは、「からだのしつけ」だと感じています。
 なぜなら、何歳からでもスタートできる勉強と違って「からだのしつけ」は子どものころにしかできず、しかも、そのしつけがその子の一生を左右するからです。
 からだのしつけは、学力や知力にも大きな影響を与えます。
 正しい姿勢で座り、立ち、歩くことができる子どもは、自然と集中力が高まり、ものごとに継続して取り組める子どもに育ちます。勉強もできるようになりますし、自信も高まります。
 そのための「からだのしつけ」は、13歳くらいまでにおおよそ決まってしまいます。とりわけ、軟骨が固まってくる3歳までがもっとも重要です。
 今の子どもたちのからだの状態を見ていると、将来、からだを壊し病気を招いていく様子が容易に想像できます。10代から膝に痛みを抱えたり、ヘルニアになったりする子どもたちも少なくありません。意外に思うかもしれませんが、ぜんそくやアトピーも「からだのしつけ」とおおいに関係しています。
 そうならないための方法をお伝えするのが、骨格の調整を生業としてきた私にできることではないか。このことが、本書を執筆する動機となりました。
「しつけ」とは礼儀作法を教えることですが、一度覚えてしまえばそれは当たり前のこととして身についていきます。
「からだのしつけ」も同じです。乳幼児のうちに、正しい骨の位置、正しい姿勢を身につけさせれば、それは一生の財産になります。
 勉強に集中する力も、ポジティブで素直な心も、からだのしつけがあってこそです。あやまった情報にまどわされず、大切なお子さんのからだを守ってあげてください。
 そして、一生使える、壊れないからだを与えてあげてください。

Index 目次

目 次
はじめに
第1章 「からだのしつけ」が、子どもの将来を決める
親にできることは、元気な根を育てること
「勉強ができる」も「将来の成功」もからだ次第
あなたのお子さんは大丈夫? からだのチェックポイント
「からだのしつけ」が将来を左右する
からだのゆがみが病気を招く
からだのゆがみは0歳から始まる
親のクセも病気も〝遺伝?してしまう
からだのしつけは、子どもへの最初のプレゼント
第2章 多くの勘違いが現代の子どものからだをゆがめている
昔の子どもはバラバラにゆがんでいた
現代の子は似たようなゆがみ方をしている
子どものからだがゆがむさまざまな要因
第3章 開脚型抱っこひもで、赤ちゃんのからだが壊れていく
ほとんどの赤ちゃんはハイハイがおかしい
開脚型抱っこひもが、からだを壊す
なぜ股関節を広げすぎるとよくないのか
どんな抱っこひもを選べばいいのか
「赤ちゃんは股関節を広げたほうがいい」とは?
あなたのお子さんは大丈夫?外反足チェック
立ち始めたら、アキレス腱の形をチェック
足をまっすぐ前に向けて歩かせる
ティッシュ箱を使って足をしつける
クロス立ちでゆがみを直す
「遺伝」だとあきらめないで
第4章 「泣きあやし」を急ぐと病気を招く
「泣けない」赤ちゃんは呼吸が浅い
大家族の子育ては理にかなっていた
過保護な親の子ほど、からだが壊れていく
泣かせないことで起こる病気
手があがらない子は要注意
ぶらんぶらん遊びで肋骨をおろす
息を吐き切る練習をさせる
第5章 離乳食を急いではいけない
アレルギーマーチは離乳食のせい?
腸ができる前に離乳食を始めてはいけない
無菌状態で育つのは怖い
アトピーと呼吸の密接な関係
第6章 丸ませ寝が骨をゆがませる
丸ませ寝で正しい呼吸ができない赤ちゃんが増える
羊水のなかと外では環境が違う
丸ませ寝の弊害
抱っこの仕方でも、からだはゆがむ
寝ているときに手足のチェック
手のひらを広げるストレッチ
指のクセは、将来の大病につながる
子どもの指のクセをチェック
握り込み以外にもいろんなクセがわかる
枕ってなに?
寝相は悪くておおいに結構
足湯で寝つきがよくなる
第7章 靴は硬ければ硬いほうがいい
間違いだらけの日本の靴事情
海外のファーストシューズは革靴
おさがりの靴はNG
靴選びはかかとの硬いハイカットシューズを
足型で運動ができる子に
よい足型は救世主
裸足教育は、凸凹の道なら意味がある
急いで立たせない、急いで歩かせない
学校で教わる「気をつけ」は要注意
第8章 スポーツは楽しむ程度が一番よい
スポーツ選手は姿勢がよい、は間違い
スポーツやダンスをするならまんべんなく
水泳も種目を偏らせなければOK
からだはやわらかいほどいい、というわけではない
あとがき

Author description 著者情報

玉木志保美

東洋医学健康研究所(株式会社リ・ジェネ)代表。
骨格を本来のニュートラルな状態に戻すことでズレやゆがみを取り除く独自の健康法(リ・ジェネセラピー)を確立。30年以上にわたり、のべ6万人以上に施術。政財界を始め、芸能人にもその信奉者は多い。
1986年有限会社ロイヤルエンタープライズ舞鶴設立、1993年東洋医学健康研究所設立、1998年株式会社ルーナ設立。2003年にこれらを合併し、株式会社リ・ジェネに社名変更。漢方薬局、リ・ジェネセラピ一、エステティック、へアーエステ、光線療法ならびに、アーユルヴェーダ医学、中国医学、漢方医学などの伝承医学を基本に、美容から健康、心に至るまでの総合的なアドバイスと施術を行っている。
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