超訳ベーコン 未来をひらく言葉

超訳ベーコン 未来をひらく言葉

著 | フランシス・ベーコン
編訳 | 佐藤けんいち
1320円 (税込) ※1

ページ数:216ページ
発売日:2021/10/22
ISBN:978-4-7993-2782-1

Product description 商品説明

フランシス・ベーコンは「知は力なり」というフレーズが有名で、実験と観察による「帰納法」を主張し「イギリス経験主義」の祖として知られる哲学者だ。ベーコンの発言は、英語圏では非常によく引用されている。現在の日本では一般には忘れられた存在となってしまったが、激動期の現在だからこそ、おなじように激動の時代を生きたベーコンの「人生訓」にあらためて注目する必要があるはずだ。

ベーコンには哲学者と政治家という二つの顔がある。ベーコンは、理想を説いた哲学者だけでなく、現実世界のなかで生き抜いた政治家でもあった。ベーコンは自分の哲学上の理想を実現するためには、自分自身が政治家として影響力を行使するポジションにつくことが重要だと考えていた。ベーコンは最終的に、イングランド国王ジェームズ1世のもとで、もっとも重要な国王の補佐役として、実質的な「ナンバー2」のポジションまで上り詰めている。

ベーコンは、キャリアと人生を設計し建設するという発想と実践である「運命の建築術」を唱えた。ベーコンにとっては、「運命の構築」もまた「実験」であり、政治家ベーコンの「観察」から「帰納」された処世術は傾聴に値するものだ。政治に限らず、ビジネスでも非営利組織でも応用可能だろう。

本書には時代を超えて現代でも通用する内容で、かつ基本的に実践的な処世術にかんする名言162編を選び出したが、「イドラ論」を含めた「哲学者ベーコン」の発言も収録した。「イドラ論」とは、現代では「認知バイアス」として知られているものだ。人間が人間である限り、そして人間がことばをつかう限り、先入観や固定観念といったバイアスから逃れることはできないのである。この現代で、陰謀論やフェイクニュースに足をすくわれないためにも、ベーコンの忠告には耳を傾けたい。

Index 目次

はじめに なぜいまフランシス・ベーコンなのか?

Ⅰ 成功の極意
001 チャンスを逃すな
002 変化を恐れるな
003 過去にとらわれるな
004 流れには逆らわないほうがいい
005 可能性を信じつづける
006 リラックスとご機嫌が最高の教え
007 自分の運命は自分でつくる
008 逆境でこそ美徳が輝く
009 どうしたら名誉を得られるか
010 ちょっと抜けているほうが幸運をつかめる
011 幸運は自信と名声、そして幸福を生み出す
012 能力だけではなく運も必要だ
013 恩恵はそれにふさわしい人に与えよ
014 野心は妨げなければ役に立つ
015 多忙な野心家は危険ではない
016 ある程度まで富を築けば加速度がつく
017 投資は高リスクと低リスクの両方で行う
018 富の取り扱いには注意が必要だ
019 出費は抑えなくてはならない
020 借金の清算は一気にしないほうがいい

Ⅱ 仕事の極意
021 もっとも重要なのは仕事が速いこと
022 議論を省略してはいけない
023 業務分担は細かくしすぎない
024 行動はスピードが勝負だ
025 成功事例にも失敗事例にも学べる
026 つねに代替案を用意する
027 人から情報を引き出す
028 たくさん質問して引き出す
029 相手にあわせて対話する
030 会話には変化をつける
031 発言を途中でさえぎってはいけない
032 要点の繰り返しは時間の節約になる
033 会議資料は必ず作成する
034 文書かそれとも口頭か、それが問題だ
035 交渉の仲介者にはこういう人を選べ
036 相手より有利に交渉を進めるには
037 相手の本音を引き出す
038 抜け目のない人物との交渉
039 自分の性格に合った職業を選べ
040 競争相手がいない分野を選べ
041 自分と似た人物を模範にせよ
042 激しい性格の持ち主は行動に注意せよ
043 出世するとは自由を失うこと
044 いいことがないのに地位にはしがみつこうとする不思議
045 高い地位は幸せをもたらさない
046 高い地位は善を実行するために使え
047 自分の地位を意識しすぎてはいけない

Ⅲ 知性を磨く極意
048 4つの思い込みに気をつけよ
049 思い込みその1 
  人間本性にねざした「種族のイドラ」
050 思い込みその2
  経験がもたらす「洞窟のイドラ」
051 思い込みその3
  ことばがもたらす「広場のイドラ」
052 思い込みその4
  世界観にもとづく「劇場のイドラ」
053 人に話すことで考えがはっきりする
054 一人でも口に出して考えを磨く
055 柔軟な若いうちに学ぶのがいい

Ⅳ 心を磨く極意
056 習慣だけが人間の本性を変えられる
057 自分の本性に合ったことをせよ
058 悪しき本性を克服する
059 悪しき本性を直すための段階
060 習慣を身につけるための心得
061 善意はその人の心を示す
062 なにごとも自分の手柄とは思わないこと
063 うぬぼれによって業績が上がることもある
064 自分自身ではなく自分の任務を賞賛する
065 嫉妬は暇から生まれる
066 近い人間ほど嫉妬する
067 比較しなければ嫉妬もない
068 嫉妬されない人たちの特徴
069 見せびらかすと嫉妬される
070 嫉妬に休日なし
071 嫉妬を避ける効果的な言葉
072 ウソがなくなったら心は貧しくなる
073 ウソつきで不誠実ほど恥ずべきことはない
074 噂を信じる人は噂をつくる人だ
075 信じられる噂は身近な人間から出てくる
076 猜疑心は頭脳の欠陥だ
077 多く知れば猜疑心はやわらぐ
078 自分を疑っている相手に率直に話せ
079 怒ってもよいが怒りつづけてはいけない
080 怒りが収まったら自省せよ
081 傷つきやすい人は怒りやすい
082 怒りを抑える最上の方法は時間を稼ぐこと
083 どんなに怒ってもしてはいけないこと
084 怒らせるタイミング、怒りを鎮めるタイミング
085 悪を知らなければ善は無防備になる
086 悪人に対して怒っても意味はない

Ⅴ 人とつきあう極意
087 傲慢でも卑屈でもいけない
088 秘密を守る人に秘密は集まる
089 礼儀は自然体がいい
090 礼儀正しくすれば相手もそうせざるを得なくなる
091 礼儀正しいばかりでなくてもいい
092 礼儀正しさは評判を高める
093 完璧なお世辞や気配りは逆効果
094 追従にだまされてはいけない
095 賞賛されていい気になってはいけない
096 上司を喜ばせる部下には裏があるかもしれない
097 過度の自己愛は身を滅ぼす
098 他人を褒めながら自分も褒める
099 便宜のために身を屈するのは悪いことではない
100 ウソからマコトが生まれることもある
101 復讐しないのは真の勝利
102 復讐を考え続ける人生は不幸だ
103 真の友人をもたないのは惨めな孤独だ
104 真の友人には心をさらけ出せる
105 心をさらけ出せる友人がいないと不幸になる
106 友人に話せば喜びは二倍に、悲しみは半分になる
107 友人の遠慮ない忠告ほどありがたいものはない
108 友人の忠告がもっともすぐれた処方箋
109 友人は自分以上の存在だ
110 友人はいつでも対等の相手だ
111 恋して賢くなるのは不可能
112 恋愛と仕事は切り離せ
113 恋愛は人類愛に拡がる
114 子どもは親の苦労をやわらげる
115 親にとって子どもと事業は同じもの
116 子どもの小遣いは出し渋るな

Ⅵ うまく立ち回る極意
117 相手の顔を読む
118 関係のない話題を持ち出す
119 重要なことほど付け足しのように見せる
120 不意打ちをかける
121 同調しているふりをする
122 話すのを途中でやめる
123 相手に質問させる
124 自分を関係ないと見せかける
125 自分のセリフを他人のセリフにしてしまう
126 肝心な話を最後までとっておく

Ⅶ リーダーの極意
127 リーダーはみずから計画しチャンスを活かす
128 一人の人間を重用しない
129 アドバイスは喜んで受け入れる
130 アドバイスに耳を傾けよ
131 大胆な人物は指揮官には向かない
132 賢く見える人より愚直な人を選べ
133 若者には新規プロジェクトを任せる
134 若者と年長者の組み合わせがよい結果を生む
135 若者の発想は生き生きとしている
136 組織の混乱の前兆を見極めよ
137 恐怖に限度はない
138 不満はつねにくすぶっている
139 反乱の求心力となる人物には要注意
140 不用意な言葉が破滅を招く

Ⅷ 学びの極意
141 哲学や基礎研究があらゆる学問を育てる養分となる
142 学ぶとは自分の成長を実感すること
143 学問は実際に役立つ
144 学問は心の処方箋
145 歴史上の事例は実用性が高い
146 数学は頭脳を鍛えるのに役立つ
147 学んだら自分の頭で判断できるようになれ
148 学問は経験によって完成する
149 疑問は焦らず沈思黙考して解決する
150 学びにはスキマ時間を活用する
151 最良のアドバイザーは本だ
152 本の読み方は必要度に応じて変えるべきだ
153 読書ノートをつける
154 読書によって充実した人になる
155 科学はリレーされて発展する
156 科学は怪物だ
157 技術には正負の二面性がある
158 旅行は教育だ
159 旅では日記をつけよ
160 革新は模倣よりも価値がある
161 時間は静止しないから革新が必要になる
162 革新は静かにゆっくりと進む

ベーコン年譜
ベーコンと同時代の人物たち
主要参考文献

Author description 著者情報

フランシス・ベーコン

Francis Bacon
イギリスの哲学者で政治家。「イギリス経験主義の祖」と称される。1561年、ロンドン郊外に生まれ、ケンブリッジ大学に学ぶ(中退)。1581年、下院議員に選出されて政界に入り、エリザベス1世の特別顧問官、ジェームズ1世の学識顧問官、枢密顧問官、国璽尚書、大法官等を歴任。その一方『学問の進歩』『エッセイズ』などの著書を執筆。60歳のとき収賄容疑で失脚、その後は著作に専念する。1626年、鶏肉の冷凍保存実験がもとで気管支炎にかかり、65歳で死去。
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佐藤けんいち

ケン・マネジメント代表。1962年、京都府に生まれる。一橋大学社会学部・社会理論課程で「歴史学」を専攻、「社会史」研究のパイオニア阿部謹也教授のゼミナールで3年間まなぶ。大学在学中、体育会合気道部主将を務めた。銀行系と広告代理店系のコンサルティングファーム勤務を経て、機械部品メーカーでは社長業以外のすべての機能を「ナンバー2」の実務担当者としてカバーした。タイ王国では現地法人を立ち上げ代表を務めた。2009年に独立して現在にいたる。1992年には米国最古の工科大学であるレンセラー・ポリテクニーク・インスティチュート(RPI)で経営学修士号(MBA)を取得、専攻はマネジメント・オブ・テクノロジー(MOT)。学校法人玉川学園で教育諮問委員を務めている。JBPressコラムニスト。
主な著書に『ビジネスパーソンのための近現代史の読み方』(小社刊)、『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』(こう書房)がある。
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