エッセンシャル版 超訳 努力論

エッセンシャル版 超訳 努力論

著 | 幸田露伴
編訳 | 三輪裕範
1000円 (税抜)

発売日:2018/7/12
ISBN:978-4-7993-2319-9

Product description 商品説明

 幸田露伴といえば、『五重塔』や『風流仏』などの小説で有名な明治大正時代を代表する文豪として知られています。しかし、露伴の天分は単に小説家としての能力だけにとどまるものではありませんでした。露伴はそうした小説家としての能力だけではなく、諸事百般に通じた「百年に一人の頭脳」(小泉信三)の持ち主であり、特に漢文や仏教に関する造詣の深さには、専門家をはるかに凌ぐものがありました。そうした露伴の教養の深さや人間観、さらには、一人の人間としての露伴の人生に対する心のもち方や姿勢が最もよく表れているのが、本書でご紹介する「露伴の人生論の双璧」といわれている『努力論』と『修省論』なのです。

 『努力論』については、私自身これまでにも拙著『人間力を高める読書案内』(ディスカヴァー携書)や『自己啓発の名著30』(ちくま新書)でも取り上げるなど、私の最も愛読する人生の指針となっている本です。
『努力論』に収められている各編は、もともと、明治の末に『成功雑誌』など当時の青年によく読まれた雑誌に掲載されたものです。内容的には、青年や若者を中心とした人生に悩む人たちに向けて、どのような心のもち方をすれば人生を肯定的、前向きに生きていけるかということを、豊富な具体例と絶妙な比喩を用いて説いたものになっています。
中でも、「直接の努力」と「間接の努力」、「惜福、分福、植福」の「幸福三説」、「正、大、精、深」の「修学の四標的」といった露伴の所説については、充実したよりよき人生を生きていくための指針として特に有名です。
 本書でご紹介するもう一つの書である『修省論』は、『努力論』の出版から数年遅れた大正三年に出版されたもので、両書の出版時期に大きな隔たりはありません。また、内容的にも、日々の絶え間ない向上心と小さな努力の積み重ねが大きな成功を生むという、露伴の人生に対する根本的な考え方は両書に流れる通奏低音として共通しています。

本書では、そうした露伴の難解な文章を平易な現代文に書き直した上で、原著に見られる繰り返しや冗長な部分を大胆に削除して、『努力論』と『修省論』の最も重要なエッセンスを抜き出し、現代の読者にも読みやすいように編集しました。

 これまで、私は自分の生き方に迷ったときや、仕事上の人間関係などで悩んだときなどには、いつも『努力論』と『修省論』を読み返してきました。そして、そのつどこの両書は私に新たに前向きな気持ちで生きていく勇気を与えてくれました。読者の皆様にとっても、本書がこれからの人生を力強く生きていく上での一助となることを心から願っています。

※本書は2013年11月に小社より刊行された『超訳 努力論』から173の言葉を厳選し、文庫エッセンシャル版として再編集したものです。

Index 目次

はじめに
Ⅰ努力で運命を切り開く
Ⅱ幸福を引き寄せる
Ⅲ目標に向かって進む
Ⅳ無理のない生き方をする
Ⅴ自分の「気」をコントロールする
Ⅵ高級な感情を育てる
Ⅶシンプルな生活を送る
Ⅷ自分と人の能力を伸ばす
Ⅸ事業を発展させる
Ⅹ人間関係を築く

Author description 著者情報

幸田露伴

1867年、東京(当時は江戸)生まれ。『風流仏』『五重塔』『運命』などの文語体による小説が有名。日本と中国の古典文学や歴史、宗教にも通じ、多くの随筆のほか「芭蕉七部集評釈」などの研究書、また都市論「一国の首都』を発表。「百年に一人の頭脳」と称えられるほどの博識で知られた。1937年に第1回文化勲章受章。
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三輪裕範

1957年兵庫県生まれ。1981年に神戸大学法学部を卒業後、伊藤忠商事に入社。1991年にハーバード・ビジネス・スクールにて経営学修士号(MBA)を取得、その後、ニューヨーク店経営企画課長、大蔵省財政金融研究所主任研究官、経団連21世紀政策研究所主任研究員、伊藤忠商事会長秘書、調査情報部長、伊藤忠経済研究所長等を歴任。2015年からは伊藤忠インターナショナルSVP兼ワシントン事務所長、2017年にはジョンズ・ホプキンス大学院戦略高等国際問題研究所(SAIS)の上級客員研究員を務め、現在は伊藤忠商事関西開発調査室シニア・アドバイザー。
著書は『日本人が必ず間違える英単語100』『超訳 努力論』『ハマトンの知的生活のすすめ』(以上、ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『ビジネスマンの英語勉強法』『アメリカのパワーエリート』(以上、ちくま新書)、『ニューヨーク・タイムズ物語』(中公新書)、『通のアメリカ英語』『ハーバード・ビジネス・スクール』(丸善ライブラリー)など多数。
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