あなたはあなたが使っている言葉でできている

あなたはあなたが使っている言葉でできている

著 | ゲイリー・ジョン・ビショップ
訳 | 高崎拓哉
1650円 (税込) ※1

ページ数:200ページ
発売日:2018/10/19
ISBN:978-4-7993-2369-4

Product description 商品説明

あなたは、自分が回し車の上のハムスターのようだと感じたことはないだろうか? 猛烈に足を動かしているのに、ちっとも前に進んでいない気がしたことは?
 思考がぐるぐるとループし、小さな声が「お前はなまけてばかりいる」「バカだ」「どうしようもないやつだ」とささやきかけてくる。
 その声に飲み込まれそうになっているのにも気づかず、毎日をストレスや緊張と戦うことに費やしている。
 自分の人生を生きようとがんばりつつも、「このまま無限ループから抜け出せず、人生の目標へたどり着けないんじゃないか」というあきらめに押しつぶされそうになっている。 

 そんなふうに、心の中の自滅的な声が止まらない人のためにこの本はある。寄せては返す不安の波は、日々の生活をむしばんでいく。この本はあなたを励ますために書いたものだ。あなたが内に秘めた本当の能力に目覚め、自分を責めるのをやめて、輝かしい人生に歩み出すのを手伝うために私はこの本を書いた。

 一つはっきりさせておこう。この本は正しい言葉を使って人生を上向かせる方法を解説したものだが、私は今すぐポジティブな思考を持てとか、自分を愛そうとか言うつもりはない。

 そうした方法は(成否はともかく)出尽くした感があるし、この本で紹介するのはまったく別のアプローチだ。
 私はあなたに「自分は虎だと言い聞かせなさい。自分の中の獣を解き放ちなさい」とは言わない。なぜって、人は虎じゃないから。そうしたやり方が向いている人もいるかもしれないが、私にとってそうしたことを自分に言い聞かせるのは、メイプルシロップをドバっとかけた古いキャンディを無理やり口に突っ込まれるようなものだ。気持ちはありがたいが、遠慮させていただきたい。
 ポジティブ・シンキング好きの人にとっては残念な話かもしれないが、この本では別の道を行く。この本の目的は、本当の意味であなたの手助けをすること。あなたに本当に合ったヒントを示し、本当の能力を引き出せるようになることだ。

 この本はあなたが答えを手に入れることを願うが、答えは外側ではなく、あなたの中にある。答えを見つける必要なんてない。あなたが答えなのだから。
 私のクライアントには、白馬の騎士の訪れをずっと待っている人がいるが、私はよくこう伝える。あなたが騎士なのだと。あなたの人生は、あなたの訪れを待っている。

Index 目次

第1章 最初に心に刻むべきこと
人は常に自分と会話している
自分にどんな言葉をかけるかで人生が変わる
ネガティブな言葉がネガティブな感情を呼ぶ
自分にとっての現実は、自分の頭でつくり出せる
脳を少しずつ鍛え直そう
セルフトークをアサーティブ(主張型)に変える
この本の使い方

第2章 「私には意志がある」
人生を変えられないことに言い訳をするな
「やるぞ!」という意志があるか?
「意志がない」と宣言してもいい
ネガティブな意志のパワーを活用する
本当にその目標を達成したいのか?
目標への道筋をはっきりさせる
本当に大切なものに集中しよう

第3章 「私は勝つに決まっている」
人生で起こるすべての出来事は勝利だ
「負けているのに勝っている」というミステリー
自分を縛っている限界に気づこう
自分は何に「勝っているのか」を振り返る
自分の「勝ち癖」を目標に向けよう

第4章 「私にはできる!」
問題は必ず起こる
大変なのはあなただけではない
あなたはこれまで問題を乗り越えてきた
未来に目を向ける
人生の舵を握れ
あなたにはできる!

第5章 「先がわからないからおもしろい」
確実さを求める病
確実な成功などあり得ない
ありもしないものを追いかけるな!
一歩踏み出して白い目で見られよう
先が見えない状況を楽しもう
人生は冒険だ

第6章 「自分は思考ではなくて行動だ」
思考が変われば人生は変わるか?
人間は思考ではない
行動が思考を変える
心がやる気になるのを待っていてはいけない
思考と自分を切り離せ

第7章 「私はがむしゃらになる」
安全圏の中では成功できない
がむしゃらになる
信じれば真実になる
道を自分で切り開け
誰でもがむしゃらになれる

第8章 「私は何も期待せず、すべてを受け入れる」
こんなときどうする?
期待がパワーを失わせる
期待を手放せ!
人は無意識に支配されている
すべてを受け入れるとはどういうことか?
何も期待せず、すべてを受け入れる

第9章 次はどこへ?
死ぬ前に何を後悔するだろう?
ごまかすのはやめよう
過去のせいにするのはやめよう
自由になるための2ステップ
頭の中から跳び出せ

Author description 著者情報

ゲイリー・ジョン・ビショップ

スコットランドのグラスゴー生まれ。1997年にアメリカへ移住し、特に存在論と現象学について数年間学んだ後、世界有数の人材開発企業でシニアプログラムディレクターを務め、世界中の何千人もの人にコーチを行う。マルティン・ハイデガー、ハンス・ゲオルク・ガダマー、エトムント・フッサールの哲学から影響を受け、「都市哲学」という自身のブランドを創り出した。現在は、人間の能力をシフトさせて人生に大きな変化を起こすという生涯の仕事に日々を送る。彼の飾らない率直なアプローチは賛同者を増やしている。フロリダ在住。妻と3人の子どもとの5人暮らし。
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高崎拓哉

1979年横浜市生まれ。大学院卒業後、おもにスポーツ関連の翻訳と書籍の翻訳を手がける。
訳書に『不安を自信に変える授業』『思い込みを捨てて本当の人生を取り戻そう』(以上、ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『脳のしくみとユーザー体験』(BNN新社)、『新型コロナはどこから来たのか』(ハーパーコリンズ・ジャパン)、『虎とパット』(ダイヤモンド社)、『イノベーションの迷路』(サウザンブックス社)など。
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