身勝手な世界に生きるまじめすぎる人たち

身勝手な世界に生きるまじめすぎる人たち

著 | イルセ・サン
訳 | 枇谷玲子
1650円 (税込) ※1

ページ数:240ページ
発売日:2020/12/18
ISBN:978-4-7993-2704-3

Product description 商品説明

自分にはどうしようもないことで、「申し訳ない」と思い悩んでいませんか?
「罪悪感」は責任感の証拠。でも、必要以上に背負う必要はありません。


HSPに苦しむ世界中の人々を癒してきた心理療法士の最新刊。
約束の時間に少し遅れてしまったり、遊びの誘いを断ったり、
誰かの誕生日を忘れたりすると、冷や汗が出てくる……そんなことありませんか?
それはきっと、あなたが責任感の強いまじめでやさしい人だから。

でも、そのやさしさを、もう少し自分に向けてあげませんか?
「他人にはやさしくできるのに、どうして自分にはやさしくできないのだろう? 」
「何か悪いことが起こると、自分のせいだと思ってしまう……」
そんなあなたの心を、この本はきっと軽くしてくれます。

Index 目次

自己診断テスト~あなたの罪悪感はどれくらい?
はじめに
プロローグ:これ以上、苦しまないで
第1章 自責の念と罪悪感
罪悪感とは何か?
その罪悪感は合理的か、不合理か?
罪悪感を避けるためにとりがちな戦略
罪悪感を構成するもの
【エクササイズ】罪悪感を覚えたときの状況と感情を知る
まとめ
第2章 内側に向かう怒りに隠されたメッセージとは?
自己批判は必ずしも悪ではない
自分を良い方向に導く
傷が癒えないとき
自分自身にかけている言葉を意識する
【エクササイズ】自分をあたたかな目で見つめる練習をする
まとめ
第3章 本当に自分の落ち度か調べる
罪悪感を共有する
他人と罪悪感を共有することの恩恵
怒りを外側に向ける
【エクササイズ】責任を共有する
まとめ
第4章 人生の地図やルールに焦点を当てる
周りは変えられなくても、自分は変えられる
あなたの個人的な人生の地図
いやな日々もいつかは終わる
人生のルールを調べる
罪悪感を生み出しているルールの見つけ方
人生のルールのなおし方
自分を苦しめるルールを破る
【エクササイズ】人生のルールを明確にする
まとめ
第5章 恐怖心をコントロールする
恐怖心と友達になる
感情を受け止める練習をする
嫌われる勇気を持つ
【エクササイズ】感情に注目し、耐える
まとめ
第6章 責任放棄について知る
責任の度合いは人それぞれ
自分を犠牲者と、とらえることの問題点
犠牲者の罠
子どものころからの解決できない感情
【エクササイズ】自分は犠牲者なのかを考える
まとめ
第7章 退行に気づく
退行とは何か?
たまには退行するのもいい
退行が問題になるとき
犠牲者という罠から抜け出す方法
ほかの人を退行から抜け出させる方法
【エクササイズ】退行に対処する準備をする
まとめ
第8章 限界点を定める
犠牲の連鎖
犠牲者には自制が必要
どこまで話を聞くか、限界点を定める
犠牲者の怒り
【エクササイズ】犠牲者に対する自分の反応を知る
まとめ
第9章 自分の罪悪感を知る
自分の隠れた一面を知る
自分の選択に責任を持つ
プレゼントを渡す
【エクササイズ】自分の欠点と罪を認める
まとめ
第10章 罪滅ぼしをやめる
罪滅ぼしという戦略
例1:成人した子どもに対する親の罪滅ぼし
例2:間違った感情を持った罪滅ぼし
例3:過去の傷を治すための罪滅ぼし
自分自身を許す
【エクササイズ】自分が罪滅ぼしをしているかどうか考える
まとめ
第11章 不合理な罪悪感を手放す
罪と恥の違い
不合理な罪悪感
自分の罪悪感について調べる
無力感を表現する
罪悪感の思いを言葉で表す
あなたに罪がないこと
あなたが責任を負うこと
【エクササイズ】罪悪感を探る
まとめ
第12章 心の奥深くまで解き放たれる
喜びを感じる罪
カモフラージュとしての怒り
無力感と悲しみからの防御としての罪悪感
願いが肝心
自分に何が変えられるかを知る
あきらめるのが早すぎるとき
【エクササイズ】罪悪感に隠れた感情を知る
まとめ
第13章 自分への幻想を手放す
闘いの代償
責任と権力
怒りを悲しみに変える
【エクササイズ】別れの手紙を書く
まとめ
エピローグ:やさしさは広がっていく
過剰な罪悪感への対処法リスト
謝辞
参考文献

Author description 著者情報

イルセ・サン

心理療法士。デンマークのオーフス大学で神学を学び、C・G・ユングとキルケゴールに関する修士論文を執筆。また、いくつかの心理療法的アプローチの訓練を受けており、デンマークの心理療法的協会の会員でもある。数年間、デンマーク国教会の教区司祭を務め、現在はスーパーバイザー、トレーナー、講演者、セラピストとして活動している。
主な著書は、『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』『心がつながるのが怖い―愛と自己防衛』(ともにディスカヴァー)などがある。
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枇谷玲子

1980年、富山県生まれ。2003年、デンマーク教育大学児童文学センターに留学(学位未取得)。2005年、大阪外国語大学卒業。北欧の書籍の翻訳紹介に注力している。
主な訳書に『キュッパのはくぶつかん』(オーシル・カンスタ・ヨンセン作、福音館書店)、『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』『心がつながるのが怖い―愛と自己防衛』(ともにイルセ・サン著、ディスカヴァー)、『北欧に学ぶ小さなフェミニストの本』(サッサ・ブーレグレーン著、岩崎書店)などがある。
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